2024年10月26日(土)は終日休診日とさせていただきます。ご不便ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

病気紹介

尿石症(尿路結石)

 尿石症とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道で尿の成分が結石(結晶)となる病気です。症状は様々で、無症状の場合もあります。動物病院で発見される多くの場合は尿の変化に気づいた(赤い・濃い(血尿)、においなど)、尿の回数が多い(頻尿)、おしっこが出ないといった症状で来院されます。

 症状などから尿石症が疑われる場合には、以下の検査を実施します。

1)尿検査

尿中の結晶の有無、血尿・タンパク尿の有無、尿の濃さ(比重)、pHなどを調べます。

2)画像検査

エコー検査、レントゲン検査で結石の有無を確認します。

3)血液検査

尿石がある場合、腎臓機能に影響が出ていないかどうか調べる場合があります。

尿石症(尿路結石)

図1. 膀胱結石の犬のレントゲン写真。黄色の矢印の先に結石が確認できます。

尿石症(尿路結石)

図2. 外科手術によって摘出された結石(上のレントゲンと同じワンちゃんです)

 尿石症であることが確認された場合、治療は下記のように行います。

1)外科手術

結石が尿の出を悪くしている場合、結石によって血尿が収束しない場合などは、手術によって結石を摘出します。

2)食餌療法

食餌によって尿のpHを尿石ができにくい状態にします。また、水分の摂取量をふやす工夫をします。

3)投薬、サプリメント

尿のpHを調整できるとされる薬・サプリメントも存在します。現在の治療のメインは上記の1)と2)となります。

 なお、猫ちゃんでは自宅で血尿になっていないかどうかを判定するキットもあります。言葉を話せない大切な家族だからこそ、異変を感じられた場合には早めの受診をお勧めします。

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