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注意喚起

けいれんがおきました。

1.はじめに
 犬・猫でもけいれんがおこることがあります。症状も様々で、全身のけいれんがおこることもあれば、一部分がけいれんすることもあります。
 
2.けいれんの原因
 原因はいくつか考えられます。一つ目は、脳自体に原因がある場合(脳腫瘍、脳炎、脳梗塞、など)です。二つ目は、肝臓・腎臓などで処理しきれない毒素・老廃物などが脳を刺激する場合です。また、脳の構造自体には異常がなくとも、脳の電気信号のやり取りがうまくいかなくなる(特発性てんかん、など)場合もあります。

3.けいれん時の対処
 多くの場合、けいれんは数分のうちにおさまります。けいれんの様子は、スマートフォンなどで撮影できると、状況の把握には大変有用です。また、けいれん時は意識がはっきりとしていないため、ぶつかりそうなものがあればどけてあげてください。また、無意識のため飼主さんを噛んでしまったりする場合もありますので、ご注意ください。

4.病院での検査について
 脳の働きに影響が出ていないかどうか、神経学的検査を実施します。また、内臓疾患など脳以外の病気を除外するために、血液検査などを実施します。脳の構造に異常がないかどうかの判断にはMRI検査が有用ですが、全身麻酔の必要があり、検査できる施設も限られます。脳波の測定が可能な場合は、脳波の測定を行います。

5.治療について
 原因によって異なります。内臓疾患が原因の場合などはその治療を行います。また、脳腫瘍などで手術が可能な場合は、外科手術も選択肢となります。また、特発性てんかんの場合は、状況によっては薬によりけいれんを起こしにくくさせます。

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